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斎藤由多加のブログだよ

W先生が亡くなられました

W先生といえば、知る人ぞ知る、日本の性転換手術の一人者である。
知人が何度か誘ってくれたのだが僕はお会いすることがないまま今日に至っている。

そのW先生が先週の木曜日に亡くなられたそうだ。
後始末などのために氏と旧知の仲である僕の友人は弁護士をつれて今日も大阪にいったきりだ。

ごく最近日本でも戸籍の変更が認められたが、フィリピンでは以前から性転換認められてきた。そのおかげでフィリピンの美人(?)ニューハーフは日本で男性と結婚することができる。それをよく思わない日本国籍とフィリピン国籍のニューハーフの対立が激化(??)し、昭和の時代に一斉を風靡したいまはなき有名ゲイバーなどでもそういった派閥がショーの構成などに大きく影響していると当時は愚痴まじりにママ(もと男性)から聞かされたものだ。

日本は性転換手術は表向き、認められていないと聞く(くわしい話はいまだに僕もよくわからない)。だから性転換手術を希望する日本人は、タイだとかシンガポールに単身で渡航し、生きるか死ぬかの危険な手術を受けて退院後帰国する。

W先生はそんな日本において、ブラックジャックさながらに、日本国内での性転換手術を一手に引き受けてきた人物である。認められていない手術をしている医師がなぜ当局から訴追されないのか、についてはよくわからない。性同一性障害の人への救済という点でこれがいいことなのか、あるいは違法が故に重罪であるのか、僕にはさっぱりわからない。
ひとつだけ明らかなこと、それはW先生の存在はこの世界ではきわめて有名であるということと、その医療行為に対して当局から法的な手段が講じられたことがない、ということ。

日本というのはルールがグレーな国である。
保健所の手入れでソープランドにコンドームが置かれているのが発見されると処罰の対象になるという話をきいたことがある。日本当局の解釈ではソープランドというのはあくまで"浴場"にすぎないという扱いだからだそうだ。
この国にはよくわからないことが多すぎる。

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追伸 故人のご冥福を心よりお祈りします