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斎藤由多加のブログだよ

RHAPSODY NAKED by RC Succsession

「発想の転換」なんてのは、ことば遊びみたいなものだと思っています。これはどういうことかというと、僕らの印象とか発想なんてのは、要するに「ことば」に縛られすぎているってこと。これはその証だと思います。
最近購入したRCの「ラブソディー"NAKED"」なるライブ盤を聞いて、そして興味深いライナーノーツを読んでてそう思ったという話。

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1980年代、ま、いわばレコードの全盛期みたいなもんですけど、アーチストが新作をライブ盤で発表するのはタブー視されていたわけ。ライブ盤ってのは音質や演奏品質が低く、ま、ひとつのファンサービスの企画モノ。正式な新曲をリリースするならスタジオレコーディング盤でなきゃ、というのは誰しもが同感していた。
当時、ライブでは爆発的なエネルギーを持つ新生RCサクセション。ブレイク寸前の予感は誰しも感じているものの、スタジオレコーディングしてもどうもいまひとつ。ライブ盤で出してはどうか?という話の前に、かならず、この「ライブ盤では新作は売れない」ということばが立ちはだかったという。

で、メンバー一同議論の挙げ句、「会場をスタジオに見立ててレコーディングしよう」ということになったというはなしです。観客を同席させた公開レコーディング・・。当時のディレクターが書いた名ライナーノーツを読んでて、すごいことを言い出したんだなと思った。だからジャケットにはライブという文字は一言も書かれずに発売されたそうな。たしかに、初めて聞いた時に「あれ?ライブ?」と思ったことを鮮明に思い出した。
ちなみに虎ノ門にあった久保講堂という小箱がその会場に選ばれたのは「急遽やることになった」からなそうな。笑 勢いがある時は、こういう「ありえない決断」をしてしまう力があって、やけにかっこいい。

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ちなみにこのライナーノーツは、CDジャケサイズでわずか5ページのものだけど、"鳥肌が立つほど"、それはまるで、えん罪の再審裁判で明かされる真証言ほど、の衝撃がある。ちょっとおおげさだけど。

ですので、かつて高校生の時に、童貞のの僕が胸を振るわせたRCの名盤「ラプソディー」は、実はライブ盤ではなかったわけで、その証拠に、コーラスやらボーカルやら演奏の一部は、録り直されていた、という事実もそこに書かれていた・・。

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そしてこの「ラプソディーNaked」は、当時の音源をそのまま、編集なしでリリースされた2枚組というわけ。1980年といえば、いまからちょうど30年前。終戦から数えて大阪万博の年が25年だから、30年といえばそれよりさらに長い・・ずいぶんとオレも生きてんだな・・。

このCDをかけながら、妻と調布や小金井方面へドライブにいったのであります。(RCといえば甲州街道ですからね) でもこれはドライブというよりタイムマシンに乗りにいった感覚とでもいいましょうか。
もう何百回も聞いた「ラブソディー」が、オープニングMCから曲順、音質にいたるまで、そして金子マリがゲスト出演していたという事実まで、オレが30年間知っているものとはぜんぜん違うライブじゃんか!!