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斎藤由多加のブログだよ

プロトコル

以下、架空のシチュエーションです。

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「とりあえず、このビデオテープを見てください。」
そういってその会議ははじまった。
会議室には私と中堅の管理職社員、そしてその部下の三名である。

「何のビデオだよ?先におしえてよ!」
私はせっつくが、
「いやいや、まずは、見ていただきたいんです」
担当者は意味ありげにそういうばかり。
しぶしぶそのビデオを見る。
地方局制作のちょとした深夜のドラマのようだ。
どこかで見たことがある若手の俳優と、無名の新人俳優のからみがり、音楽はない。
物語は、うーん、ありきたりのものだ。この担当者は何がいいたいんだ!?という言葉をかみしめていると、ようやくエンドテロップが流れはじめた。
15分後このビデオがようやく終わって担当者に聞いた。

「見たけど、普通の深夜ドラマじゃん。結局、なに?」
「ええ、この映像の編集をおこなったのが、新しいデジタル編集機だそうです。すごく画像が美しく、できれば、弊社で購入したいと・・・・」

「なんだよ、そっち系の話しか・・。そういうことなら、最初にいってくれないと困るよ。もう一度そういう目で見直さなければならならいじゃん・・・」

僕は憂鬱になる。

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報告する側というのは、いろいろと状況をわかってもらいたいものだ。そのために、それまでの経緯を最初から、なるだけ詳しく話そうとする。でもこれは自分が体験したことをすべて時系列に再現しようという試みであって、その結論は別の次元にあることに気づいていない。親切のようでありがた迷惑であったりする。
聞く側はせっぱつまった仕事の現場で、こういった長い話を始められると、いらいらしてくる。
「結論を先に言えよ」となる。

パートナーを信じれば信じるほど、経緯などはどうでもいいものである。
仕事の報告においてはとくに。

相手にスマートに伝えたいことのであれば、何が言いたいのか、まずそれを冒頭にしらせるべきだ。それでないと、時系列の体験に突き合せれる人がかわいそうだ。
↑のビデオテープでいうならば、ラベルのようなものだ゜と思う。
いいたい事とが一言で表現できない人は、もしかしたら自分でも判っていないことを疑ったほうがいい。

スピーディーな決断がほしいのであれば、受け手の解釈できるプロトコルでなければならいものだと思う。

わたしのせっかちさを理解してくれたのだろうか。あるいは切羽詰った中でこの法則の発見をしたのだろうか?最近のうちのスタッフは、報告が短くなってくれて、すこしうれしい。