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斎藤由多加のブログだよ

名前入りのゲーム機

僕の知る限り、任天堂の岩田社長というのはマック大好き青年だ。だからかどうかは知らないけど、最近の任天堂はマックっぽい。あたらしいDSは、ダブルスクリーンのiBOOKのようだったし。(タクシーの中でそのことをボーと考えていたら、iBOOKにダブルスクリーンのモデルがあればいいのに、と本気で考えてしまった)

で、ゲームボーイミクロが発売になる数日前、とつぜん名前入りのファミコンカラーのモデルが届いたのです。(こういうのは公知の事実にあたると思うので書いても問題にはならないと思いますが、一般ユーザーの方はとても羨ましがると思います。それについてはごめんなさい。)最初は気がつかなかったものだから、途中で気づいた僕は飛び上がるほど感動したという話です。

ご存知の方は少ないかもしれないが、初代マックの裏蓋を上げると、開発者のサインがボディ裏側にびっしりと掘り込まれていて、それがコンピューターソフトの世界に『クレジット』という概念をもたらした。マックの世界ではプログラマーが誇らしげに名前をクレジットする文化がそこから始まったのだけど、マイクロソフト陣営にはそういう文化はまだなく、ましてや日本のゲーム界ではクレジットを『伏せる』文化がかなりずっと続いていた。これは人材流出防止や著作権的な意味合いがあるようだが、任天堂でいえばマリオのマニュアルに個人名がぜんぜん入っていないことにびっくりしたことを記憶している。だから最近の時代の変化は感慨深いわけです。

さて、はなしは戻るけど、むかし勤めていた企業の同期入社生というのがいて、彼らはみなほぼ同い年だから、ともすると肩書きが大企業のおエラさんになっていたりする。その一人がいまはマイクロソフトX-BOXの戦略を指揮しるのですが、去年に飲んでいるときに『業界クリエーターを仲間に引き入れたかったら、まずは名前入りのX-BOX360をつくって配りなさい。任天堂さんもやってとても評判がいいよ』などとえらそうに僕がのたまわったものだから、それをしぶとく覚えていて発売の時期に本当にそれをやってのけたのです、彼は。で、ある日突然忘れていた僕のところに名前入りのX-BOX360がご丁寧に届いたというわけである。これにはびっくりしました。えらいね、こういうことを本当にやってしまう姿勢って。

ま、この話もゲーム業界内でも当事者として体験している人も多いはずだから、すでに既知の話なんですけどね。じゃなんで今頃書いたのか、という話ですけど、実をいうと、おはずかしいことに自宅にX-BOX360を設置したのがつい昨日のことなのです。であれこれいじくっていたわけですけど、しかし、すごいなぁ、X-BOX360って。こりゃ、かなり立派なITマシンだ。写真や音楽を勝手に読み込んでくれるんだもの。無線リモコンの具合もいいしグッズ好きのおじさんにはたまりませんぜ。明日ソフトを買いに行こうっと。