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斎藤由多加のブログだよ

実感値

060706掲載

「どうぞ、差し上げますのでお持ちになってください」

そのタクシーのドライバーさんは、貸してくれた100円ライターを僕にくれようとした。
「いやいや、家に帰るといっぱいあるから」

そう答えると、「あーやっぱりね・・。実はうちもなんですよ。100円ライターと傘の忘れものは会社(法人タクシー)が紛失物扱いにしないんで・・・いっぱいたまっちゃって困ってるんですよ」

そうか、やっぱり100円ライターって、どこの家でもあふれているんだ・・。

およそ50-60はあると思われる自宅の100円ライターの山を見て、どこかにエネルギーとして有効利用してくれる人がいないものかと思ってしまう。缶や瓶よりもはるかに再利用しがいのあるもののはずなのだが・・・。

世の中にありあまる100円ライターを再利用するしくみをつくっても、たぶん特許にはならないんだろうね。技術的には『再利用』にはならないのだから。しかも、都内の100円ライターをがんばってぜんぶ集めて、せいぜい、銀座のネオン3時間分、なんて結果だったりするんだろうしね。

でも、ものすごくもったいない、と思っている人がこれだけいるのだから、そのしくみを実現したら多くの人がたくさんの「カタルシス」を感じるにちがいない。その意味で、100円ライター再利用術は多くの人に支持されひとつのムーブメントになるだろう。

だって、いま資源問題でいちばん人々が体験したいと願っているのは、節約に参加したことの「実感値」なのだから・・。