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斎藤由多加のブログだよ

しこしこと書く

ここ数日、夏休みを利用して文章をしゃかりきに書いている。

電話にわずらわされずに書くことは、やすらぎであり、そしてまたやけに孤独である。(ちなみに僕の携帯電話は盆前の夜の六本木の街で消失した)とくに「かきあげる」となるととほうもなく面倒な作業でもある。

とくに、友人であるN氏から誘われた同氏の「同人誌」。ここに載せようとせっせと書いている小説は、小説など書いたことのない僕がかくものだから、とてもとても小説なんてよべたものではないけれど、あたらしい自分を奮い立たせてくれている。

必要とされることはいきる力の源泉だ、とつくづく思う。だから今の僕にはこの上なくありがたい。たとえそれが金にならない同人誌であっても、そこに声をかけてもらえる、というありがたさはまるでかわらない。いや、商売の仕事以上にそれは得がたいことだと思う。

だからその誘いによきに報いたいと、しこしこと書いている。

同人誌の編集長でもあるN氏のOKはまだでていないのであるが、明かしてしまうと、書いているものは、「大きな女」というタイトルである。

以前に書いた「ハンバーガーを待つ3分間の値段」という本が文庫になると連絡が先月末あたりに来ていたので、さっそくそのあとがきをN氏に依頼しようということになり打診したのだが、出版社とN氏の両方から、「時間がない」という連絡。だったら、もっと予定をはやく教えてくれよ、と出版社には不満・・・。文庫化なんて凡人にはそうそうない機会なんだから・・。

「大きな女」は、たいした作品ではないけれど、でも僕の処女小説になるわけで、大事にしたいから、そうならないように、はやめに原稿をあげてしまおう、そう思って、いましこしこと書いている。この夏も、クーラーをつけずに扇風機とランニングだけで、しこしこといこうとおもっているのである。