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斎藤由多加のブログだよ

隙を見せるといいことがある、かも

「あなたはすべてにおいて完結せんとしすぎていて、人がはいりこむ余地がない。だから助けてくれる人は現れない」

へんなおっさんからいきなりそう断言されたことがある。
いまも強く記憶しているところをみると、かなりインパクトがあったにちがいない。いや、あった。腹も立った。

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今日、仕事仲間の某氏と、やきとりを食べ食べ仕事の話になった。
某氏は、とても知識がある人で、とくに技術の細部にくわしい。年齢もそこそこいい年だから、人からたくさんアドバイスを請われる。それでまた弁が立つというか説明がうまい。だから、とても頼もしい兄貴分的存在である。だけど、僕から近くで見ていて一つ気にかかることがあった。それは、彼が「わかんない」という言葉をほとんどいわないということだ。「わかんない」という言葉を、自己の専門分野で答えることにはそうとうな勇気がいる。

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さて今日の会話のテーマは、「いまの仕事がどうしてうまくいかないのか?」であった。もうすこし具体的にいうと、「彼が担当している案件がどうして前にすすまないのか?」

某氏は、やきりとを食べながら、ところが、意外な発言をしてくれた。
「どうしたらXXXができるようになるか、わかんないんですよ」と。
「自分は○○○○はできるのだけれど、XXXXはどうやったらいいかわかんないんです」とも。

それがとてもうれしく、そしてめずらしく、そう発言してくれる姿が頼もしかった。
その言葉は、さわやかな風のように、ふたりの男が座る焼き鳥屋のカウンターを通り過ぎていった。
さっそく、「じゃ、明日、それを一緒にやってみようよ」ということになった。

スキさえみせてくれれば、そこを補える。それはチームワーカーとしての喜びでもある。
みせてくれないと、「だったらやってよ」と催促することになる。それを続けていると関係はいつしか敵対のようになってしまう。

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冒頭のへんなおやじの言葉を帰路でずっとリピートしていた。

そんでもって自分をもういちど振り返ってみる。「人を味方にできているか?」と。