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斎藤由多加のブログだよ

富岡君という人

富岡クンという人物。職業はグラフィックデザイナーでOPenBooK当時Tower2の頃から「シーマン」シリーズを経て、そして「大玉」のマニュアル類をお願いしている人です。付き合いは96年か97年からですから、かれこれ10年近い。写真は2000年の6月のものですから、これもかれこれ6年前のものになります。

この人と付き合うと自分が成長できるような気がしてときどき仕事をお願いしております。どう成長できそうかといいますと、彼は僕の度量を無意識に試そうとしかけてくるのです、いろいろな手口で。だから彼と仕事をすると自分の大人としての限界値がどれだけ変化したかよくわかる。というか、変化していないことが思い知らされるわけです。

リスクをとる、とか、リスクを犯す、という言い方はあるが、リスクをつるく、という人はそういない。それを無意識にするというのが彼の面白いところで、JAZZのインプロビゼーションのように予期せずして彼は仕掛けてくるのである。こちらの技術がそれにきちんと答えられないとそれまでの少年のような笑顔が豹変し、まるで下町の盛り場で喧嘩を売っているべらんめぇのオヤジのように、台風をよぷ人。

それを感じたのは新宿で飲んでる時のことでした。夜の新宿を酔って歩いて、自分より強そうな人と肩をぶつけていく人です。つまり自分でわざとリスクをつくって、恐怖の淵を覗こうとするのである。

村上ポン太さんがテレビでいってたけど、むしゃくしゃするときにはわざと歌舞伎町で喧嘩を売るんだそうな。で、ぼこぼこにやられてまた奮起する。相手がプロであればあるほど手加減を知っているから殺さないので安心、なそうな。

彼もそういう人のような気がする。思い返せばすべてこのパターンであることに気づかされるわけです。
きっとそういう試練を乗り越えられた人物とは、さらにうまい酒を彼は酌み交わし、そして互いの絆は深まってゆく、そういう人生の中間テストを出題しているのではないか、と。僕も生き方は下手だと自覚しているのだが、彼はそんな僕にある意味で自信をくれる。悪い意味ではなくてね。

結婚して「奥さんは大変だね」、とおそらく100人くらいの人からいわれているのではないか、と思うのですが、実は奥さんであるなおちゃんは彼よりもずっと頭のいい人で、ひそやかに彼のそういうところを面白がっているのではないか、と思うのです。

子供が大きくなったら、「手の焼けるオヤジだ」と飲み屋まで迎えに来てくれるような娘さんになるといいね。