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斎藤由多加のブログだよ

新参ゲームメーカーの船出

シーマン2のセールスがいまひとつだったのは、発売元のセガのせいでなく、開発者である僕ら、いや、責任者である僕のせいだと思っている。

だから、セガには借りがあるわけで、「じゃ、起死回生の新作をもう一本やらせてください」というのも筋じゃない。セガはどうやら台所がいろいろと大変そうなのだ。

自分らでできることでどうやって借りを返そうか?あれこれ考えて、自分たちでメーカーをすることにした。セガには流通をお願いすることにした。他社流通より条件がいい、というわけではないが、人間のつながりというのはそういうものだ。これならばセガが開発リスクを追う必要はないし、売れるだけ多少なりとも利益還元できる。

デジトイズは、6月29日に「ザ・タワーDS」を皮切りに、インデペンデントのメーカーとしての船出をする。オリジナリティーの高いタイトルを年間4本目標に「発売」を計画している。流通は当面はセガでいこうと考えている。

すべてを自分たちでということは、つまり資金繰り、宣伝、品質精査、製造、パッケージ、販売・販促、なにからなにまで自分たちで手配するということ。これは口でいうよりも大変だけれども、こんなに楽しい時期はない。自分たちののれんを作ってゆくというのは、それくらいやりがいがあるのだ。「メーカーをつくる」という究極のゲームメイキングには業界の真の姿が見えてくる。この「会社のメイキング」という突拍子もないメイキング物語は、週間ファミ通で数回で連載してくれることになりそうだ。

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個人的には、新作の企画もどんどんと浮かんできて、それらは、とてもシンプルだけれど骨太で、それでもそれらをそのまま完成までこぎつけるには、相当な山があるだろう。だが、この感覚というのは自分の未来を自分で舵取りしている感触である。エンジンがフル回転に近づいてきた社員の顔をみるたびに、自分にもアドレナリンがすこしづつ分泌されているのがわかる。

開発責任者の砂塚氏がプログラマーが何人いても足りない」という。
創業というのはそういうものだ。

転職をかんがえているプログラマーの人、毎日に飽きたというゲーム開発の人、まだまだ小さい、けれどこのあたらしい船をどうか見に来てほしい。そして一緒に参加してほしい。