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斎藤由多加のブログだよ

中国のビジネス特許のはなし

松阪牛を商標登録させてしまった中国で、ちょっとかわった特許登録が認可され話題になっていています。それはひらたくいうと「振り込み詐欺」方式でお金を稼ぐビジネスの特許で、特許申請をし、無事認可にこぎ着けたのは警察官僚の天下り団体だといいます。
で、この特許権がつい先日、実際に行使されたそうで、具体的に言いますと、なんと、「振り込み詐欺」の窃盗団から押収した現金の30パーセントを、ビジネス特許使用費という名目でこの団体が請求し、しかも警察もこれに応じて支払ったという、とんでもない事実。

「振り込み詐欺」の被害者はほとんどが日本ですから、押収した中国当局からすれば、いわば「他人の金」せっかく獲得した外貨ですから、できれば国外に戻さず、すこしでも国内に留保したいという、せこい意図にも見えますし、あるいは外国の被害者のために中国が割いている警察の捜査コストをなんとか埋め合わせたいという切羽詰まった中でのものにもとれる。はたまた善意的にみれば、犯罪者を刑法と知的財産法の二つの方向からの抑止にみえなくもない・・・・。

ま、いずれにしても、人工的に雨を降らせるミサイルを打ち上げていた北京オリンピックの頃とはうってかわって、バブル経済がはじけ閑古鳥が泣き始めている中国経済をみると、あの手この手で、自国から出てゆく金をなりふり構わずストップするセンスはある意味見上げたもので、あからさまに自国を他国よりも優先する米国政府と似ている気がします。
それに対して日本の特許庁なんかは、国内の零細企業からの特許申請はとりあえずいったんは没にするという、「そうやすやすとは通させねぇよ」みたいにふざけた慣習がありますが、そうこうしているうちに海外にはまんまと取られている現状をみるにつけ、「あんたら、日本を守る気あんのかい?」と思う訳です。身内に厳しく、外には弱い日本役人の内弁慶気質から比べると、たくましさのレベルが違うわけです。

「人が良い日本人」をそろそろ脱却し、「たくましい日本人」になるためには、まず役所からかわってほしいものだ、と思った次第であります・・・・
・・・・という、まことしやかな原稿を昨日のエイプリルフールにこのブログに掲載しようかなと仕込んでいたのですが、一日ずらして今日2日未明に掲載したのは、この方がおもしろい気がしたからです。深夜12時に消さなくていいしね。
もっと正直にいうと、今朝の朝日新聞で、やけに品のないエイプリールフール広告をあからさまにみてしまい、朝からすっかりやる気をなくしてしまいまして。でこういう普通の書き方にしてみました。

そう、中国にこんな特許申請の事実はありません。