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斎藤由多加のブログだよ

先生、ちゃんと導いてくださいっ

会議室で入院患者がオリエンテーションを受けているときの事です。 10人ほどの「同期入院生」を集めて看護士の人が説明をしていたのですが、話している事があまりにもわからない。で、そのうち会場がざわつき始めた。女性の看護士は、とにかくそれらしく説明しようと必死なのですが、いかんせん説明が極端にヘタで、それはもう同情するくらい痛々しい。年配のオヤジ患者(糖尿コースに多い)がダミ声で逆質問するわけですが、そのうちに会議室全体がだんだんパニック(すこし大げさ表現です)になってきてしまったのであります 笑 

病院の先生や看護士スタッフというのは国家資格を持った専門家です。
だけど、彼らは専門家以上に「教師」あるいは「通訳」でもある。いやなけれはならない。
だから、こういう人は先生と呼ばれるのでしょうが、そこには説明して一般人を「導いてくれる」という期待がある。

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△先生、ここは「導」という字じゃないっす!

僕の兄は歯科医ですが、インターン時代に、実験台の患者に何も知らせぬまま前歯数本をさし歯にしてしまい、訴えられそうになりました。その患者が身内だったので事なきを得ていますが、兄はそれ以来学者の道を選び、患者は「専門家はもっと説明しろよ」をテーマに活動しています。(要するに僕のことです)

ま、そんなことはどうでもいいとして、説明する能力、が、社会ではとても大切で、でもその能力はあまり重要視されていない。
これはゲーム開発でもおなじで、たとえばプログラマーというのは日本語と機械語をとりもつ通訳でなければならない。だから人に耳を貸さないプログラマーというのは、患者に無断で治療を進めてしまう医者みたいなもんだと自社を反省するわけです。