YOOT.COM

斎藤由多加のブログだよ

「臭イス」の運命

Bo Conceptのセールで、たしか7-8万円はしたと思う。
それはちょうど「2001年宇宙の旅」あたりの待合室のシーンで出てきそうなちょっとレトロモダンなチェア。この北欧製のチェアを一目で気に入り、僕はそそくさと購入したのであった。

*****************

40代の男の楽しみに「家具」というのがある。このチェアは、だが人間のご主人様が愛用し始める前に、メス猫のデイジーに目をつけられた。最初はちょっとした好奇心で用を足した程度のものだったのだろう。猫のおしっこは、だがかなりの臭いを発するので(あるいは人間のおしっこもそうなのかもしれないが)、その臭いに気づいた家族たちは人間のご主人様が帰宅する前にあわててアルコールとファブリーズで消臭したそうだ。

しかし、一度自分の臭いがついた場所というのは、動物にとっては生理現象の目印である。来る日も来る日も、デイジーはここで用を足したおかけで、この北欧製チェアはこのエチオピア原産の猫のトイレとなり、美しい姿とはうらはらの悪臭を帯び始め、そしていつしか娘から「臭イス」と呼ばれるようになった。

*****************

そしていよいよ暑い夏が来た。
気温の上昇とともに、この「臭イス」が放つ悪臭も本格的に殺気立ちはじめ、我が家で疎まれる存在になっていた。そして先日ついに家族からついに、「廃棄を検討したい」という案が出たのである。

*****************

P1070119

だが僕はまだ迷っている。
この臭イスを廃棄してしまったら、新たに別の家具が犠牲になるのではないか?と・・・。そう、「臭いものに蓋」という慣用句があるが、我が家はこの「臭イス」とどう共存共栄するか、それが試されているのではないか?そんな気がしてならない。

この北欧家具は今年1年、我が家に居座ることができるのか・・・それが僕のこの夏の最大の関心事である。