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斎藤由多加のブログだよ

ライカM8は買いか?

つまるところライカM8は買いか?という話である。

デジタルである以上、その性能は数値で比較されてしまうのが運命であって、そうなるとライカM8は、簡単には下のような評価になるのでしょぅかね。

1000万画素のCCDのカメラ。これは○。ただしレンズ性能は、別売りレンズに依存。

本体価格で50万円弱(ヨドバシ.comでポイントを値引き換算)というのは、パフォーマンスとしては、×である。

大きさと重さは?、となるけれど、かつてはコンパクトといわれたライカも今の時代では大きいとされていたしかたない。大きいほうがいいという人もいるだろうが、各種レンズを含めると、機動性ではこれも×である。P1010665

銀塩のMシリーズと比較すると、そのデジタル化を待っていたというユーザーには○。ただし1.33倍というCCDの宿命をどう受け止めるかは人による。フィルムの人にとってデジタル化はどうということのないものでしょうから、△といったところでしょうか。

P1010661

陳腐化するまでの償却期間でいうと、銀塩はおそらく5年たってもまったく古くならないのに対してデジタルのM8は2年でおそらくCCDの交換対象ではないか。なので、ま×

手に持ったゴージャス感や所有感や機械式のシャッター感触は、ライカならではのものが保たれているので○。

連写性能やシャッタースピードは、M8は1/8000秒までということで○。P10106631

ま、これらを押しなべて言うと・・・デジカメとしては残念ながら△から×だろうね。むしろ普通のデジカメユーザーはこのM8を持ちあるきにくいと思うのである。高価だしでかいし。ふと気づくと2年経過していたなんてこともあるかもね。

で、僕はというと、すでに予約してしまった。発売日がくれば僕はM8ユーザーとなる。
これはどういうことなんだろうか?

これすなわち、僕はブランドに弱いということである。
ブランド志向というのは、言い訳がうまい人間のことである。あらゆる不合理をなにかしかの理由をつけて納得できる、あるいは受けいれられること、それがブランド志向の人の条件だ。
ライカデジタルでは、上記の×がついている項目を、「いや、それがいいのだよ」と、自分を納得させてしまうことができる人間なのである。モノは言いよう、思い込みは、空の色をも赤くしてしまう。

でもそれでいいのである。それほど、愛したいと思う対象がそこにはあるのだから。

もしこのM8の定価が79800円だったら、僕はもっとひどい評価をしているにちがいない。「こんなのダメだ」ってね。

人を盲目にさせるのがブランドの力である。
いや、恋の力である。

そして僕は、いま、まちがえなく恋をしているのだと思う。
このライカに。

冷めない限り、それで真なのである。恋というのはそういうものなのである。