読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

YOOT.COM

斎藤由多加のブログだよ

大物芸人さんシーマンのCMに思う

某大物芸人さんの顔をしたシーマンが登場する某企業のCMが近々に放映されるのですが、今日そのラフ映像が代理店さんから届いたのであります。

かつて、釣りバカ日誌14の予告編では、西田敏行シーマン三國連太郎シーマンと競演したシーマンでしたが、今回は、かなりリアルな芸人さんのCG顔での出演です。で、この顔が知人の言葉を借りて言うと「すごく気持ち悪くていい」。

シーマンには、いろいろな出演依頼を頂戴するのですが、コテコテのバカキャラっぼいのですが(ぼいといいますか、発想を考えるとバカキャラそのものです)、人に悪態をつくと性格上、それなりに気をつけていることがあります。それはとんがったイメージを維持したいのと、そのわりには会話の内容が下世話になりたくないことでして、なので結果的にはお話をずいぶんとお断りしてきました。言い方をかえると、いただいた企画の内容をひとつひとつスタッフが吟味しているのですが、つまり、僕らなりに、「こうあつかってもららいたい」というのが明確にあるキャラクターなんです。

で今回のCMは、この芸人さん顔のシーマンをすごく見たかったのと、「きれいな水」をアピールするコンセプトだったので登場させていただくことになったわけです。

なまいきな話ですが、やはりキャラクターを守る側としては、「あそこをなおしてください」みたいな話を、絵ができてからしなきゃならない。スタッフの方には申し訳ないのですがキャラデザインをあまり変更してもらうわけにはいかない、というのがあって、そういうことはあとでトラブルにならないように、やはり契約書でばっちりと明記されることになるんです。その意味では、今回わがままをしっかりと受けとめていただいた代理店に感謝です。

************************************

つい先日、某ベストセラーの映画化へシーマンの出演依頼(正確にはキャラの貸し出しといいますけれど)がありまして、これはOKを出させていただこうと思っています。その理由は、原作がすばらしかったので。作者としてはむしろ光栄だったりします。

もっと言うと、原作にも「シーマン」という名称をつかっていただいてもよかったのになぁ、とも思うわけで、でもきっと「聞いたら断られたり、法外なお金を請求されるんじゃないか」という恐怖感が、こと日本では根強いのかもしれませんね。

自分たちもクリエーター集団なので、志しのある作品には、むしろどうぞ使ってやってください、という気持ちがうちの会社にはあります。文化というのは、そうやってできていくものだし、あまりに権利権利で縛り付けると、つまらない世の中になってしまうと思うんですね。そういう気持ちをもっているゲーム会社は意外と少なくないと思うんです。巨大企業になるとそうも行かないでしょうかね・・・。

なので、作家の皆さんは、うちのキャラクターに限った話ではなく、版元にどんどんと話をぶつけてみることをお勧めします。その話が、しっかりとしたものであるならば、ちゃんと承認してもらえると思いますし、少なくとも無断でやってしまうよりはいい結果が待っているように思います。