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斎藤由多加のブログだよ

好きな食べ物は?

アンケートなどで、「いちばん好きな食べ物は?」と聞かれても、いつもこたえに戸惑う自分がいます。
いちばんすきって、どういう意味だろう?
毎日のように食べているもの?
それとも、滅多に口にすることができない高価なもの?

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深夜に自宅で仕事をしていて、ジャンクフードがとてつもなく食べたくなることがあって、それは吉野家の牛丼だったり、サイゼリアのリブステーキ/ディアボラ風(←これ裏メニュー)だったり、インスタントのサッポロ一番塩らーめんだったり、桂花ラーメンの太肉麺だったり、金額にしたら、どれもたいしたもんじゃない。しかもそうしょっちゅう口にしたいと思わないものばかりですけど、どういうわけかそういうものほど突発的にたべたくなる。要するに禁断症状みたいなもんで、海外駐在員の人にいわせると、かなり強烈な中毒的衝動として体をよぎるそうです。某海外駐在員にいたっては桂花の太肉麺を「10万円だしてもいいからたべたい」と生唾を飲んで豪語してました。

桂花ラーメンの太肉麺は、高校生からですので、かれこれ30年以上、月一くらいの間隔禁断症状がおきる。渋谷センター街で950円で食べられるただのラーメンですが、国際線ファーストクラスの食事よりも10倍美味いと思ってます。

会食やら接待やら出張やらで、年齢とともに国内外の有名店を知り、いわゆる高級なモノを口にする機会をたくさん経験したのだけれど、最近思うことは、「食べ物の美味さと値段は比例しない」ということ。キャビアとかフォアグラみたいなピンの高級食材はすこし別格ですけれどね。それらを組み合わせた料理ってのは魔法のようなものだと思う。
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こんなことばかり書くと、子ども時代からハンバーグとカレーライスを愛してやまない味音痴みたいに思われるのかもしれないけれど、じゃ、地球が滅亡前日の食事には、ふぐコース料理とカレーのどちらをとる、と聞かれたら、まちがえなく(築地場内の「豊ちゃん」の)かつカレーをとる、というでしょうね。これも950円ですけど。

食べ物の好みというのは、体調とかその日の気分によって変わるものですけど、不思議なくらい、値段にまったく比例しない、というのがおもしろいところです。高い金出せば、毎日美味いものが確約される、というのが真だとしたら、ほんとに世の中はつまらなくなってしまいますが、実際の世の中はまるでそうでないからおもしろい、と思うんです。