最近元気がいいアップルのロゴが、ちよっと前までレインボーカラーだったことを知らない若いユーザーが多くなってきました。
ところ
で、レインボーカラーというのは七色、というイメージがごく普通に僕らにはありますが、よく数えてみるとアップルの色は6色です。
この理由、実はアメリカの常識では、虹の色は6色とされているそうな。7色としているのは日本の視点。(イギリスは7色、ドイツは5色、と
wikiをみたら国によってかなりまちまちみたいす)
ま、こんな話はどうでもいいのだけれど、それと同じような話として、学生時代に「牛」に該当する英語がずいぶんあ
るな、とおもった記憶があって、(cow, bull,
cattle,ox,calf.....そしてbeef!!!!)、おなじく羊もSheepやらramやらlamb(どっちもラムなのでややこしい)やら
mutton(マトンやらムートンやらでややこしい)とたくさんある。
日本の魚の名前の多さも有名ですけどね。
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ごく最近、おそらく今年に入ってからではないかと思いますが、新聞
のトップに「クラウド」という言葉が使われ始めました。「雲」の意味のCloudですけど、クラウド・コンピューティングというのは、必要なものはすべて
サーバーで提供する、といった意味あいです日本人の業界関係者でこの言葉が口にされるようになつたのも、ほんの1年くらい前でしょうか。空を見上げれば
「雲」がぽっかりと浮いていて(しかも太陽とちがって複数)、人を見下ろしているというイメージは、実はMobileMeのアイコンでは以前からあしらわ
れてたので、「はてなんで雲なの?」と当時は思った記憶があります。

ところが、カリフォルニア州の突き抜けたような青い空に浮かぶ雲と、僕たち日
本人(もっとはっきりいうと東京です、僕の場合)がイメージする「雲」はまるでちがうんだな。たまたまこの連休は晴天つづきですけど、東京ってのは(ロン
ドンもそうですが)、いつもどんより曇ってる。「ぽっかり」ではなく「どんより」なんです。雲と空の境界線があまりはっきりしない日が多い。
この気候の違いが、「クラウド」のイメージを著しく異ならせているわけで、その意味でこの「クラウド」ってのは、カリフォルニア語でしょうね。初出はwired誌だそうですが、霧っぽい雲ばかりの気候の土地では最初は意味が通じないからね。日本語では「クラウド」と外来表記されてますが、中国あたりでは「電脳通信雲」なんて表現されるのかな? さすがに意味わかんない、ってなりゃしないかな、と余計な心配。
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で、名詞の数のはなしに戻るのですが、あたらしい概念にはあたらしい名前を、といいます。「拡張」とか「越」とか、そういう程度をあらわす接頭語ではなく、「ありえないような名前」をアメリカの人はつけるのが好きみたい。そうすることでとんでもないあたらしい時代がおとずれそうだ、という印象を人に与えられるからね。クラウド・コンピューティングっていう言葉も、サービスそのものは以前から脈々と行われてきたことで、ここに来て突然日経新聞の一面に出るようになってから書籍とかセミナーとかがあちこちで開催されているのがなによりの証拠です。そういう「これまでときちがうよ」という効果が、あたらしい名詞には明らかにある。
誰よりも一番強いのは、ルールを制定する人たち、という大原則がかけひきの世界ではあります。米国だけ.comの後ろに.jpとか.frのような国名拡張子か付かないのも、アメリカの国際電話の国番号が「1」なのも、フィルムの感光の指標がASA(AはAmericaのAでいまはISOと名称が変更された)だったのも、すべてルールを作ったのが米国だからです。名前やルールをどんどんとつけてデファクトにしてイニシャティブをとってしまう、そういうマインドが開拓魂みたいに強く根付いているからでしょうかね。ごく普通に受け入れることに慣れすぎた自分ですけれど、実は名前をつけるというのはそれくらい、影響力のあることなのだと、最近とみに感じるのであります。