中学生になってはじめてかったのがラジカセ。
当時は、ロクハンという言葉がはやっていて、要するに街にでていろいろな音をステレオでサンプリングしよう、といったものである。(サンプリングといったってカセットテープだから深い意味はない)
ナショナル(当時はPANASONICとは呼ばなかった)の製品を買うと「音の冒険ブック」という本が付いてくるとテレビでコマーシャル。
僕はどうも本の付録に弱くて、秋葉原で一番安いところで、無事この機種(マックといいう」を涙ながらに購入したのである。テレビでやっているのよりワンランク下のものだった。なぜ「涙ながら」に、となるのか自分でもわからないけど、貯めた小遣いで高価な買い物をすると、いつも帰りの電車で涙目になっていたのは貧乏サラリーマンに嫁いだ母の影響だと思う。
当時、この手のレコーダーの最右翼といえば、カセットデンスケ(ソニー製)で、この機種の一番の特徴といえば、左右それぞれについたレベルメーター。ステレオで録音できるぞ、ということを全体で表現した、セミプロ用ラジカセだった。それは高価なもので、いいとこの高校生とか大学生の兄さんたちが、竿にマイクをつけて野鳥の声などを収録していたシロモノだった。
渋谷の東急文化会館の6階にあったオーディオショップでは、住友3Mのカセットテープを6本買うと、ラベルキットつきの収納ボックスがついてくるというので学校帰りにそそくさと買い、でももったいないのでずっと使わずに置いておいたら、ステッカーが使い物にならなくなっていた、という経験もあった事を思い出したが、あまり関係ないか・・・。
それから30年が経過した。
先日ダイムを読んでいたら、ソニーがかわったレコーダーを出したという記事。
その後、ずっと気になっていたんだけど、やっとネットで発見して購入したのがこれ。
デンスケのこだわりを再現したPCMレコーダーという。定価はよくしらないが、購入価格は17万円ほど。仕事に使用する備品は会社の経費で購入することもすくなくないけれど、さすがに「これは落とせないな」と潔く個人購入。
まだ使い込んではいないのだけれど、音のよさは抜群で、サンプリングレートはCDオーディオの倍に達する。
詳細の評判は賛否両論、そのあたりについてはネットで検索して見ていただければと思う。
この美しいアナログメーターの哲学。地味な簡易印刷マニュアル(もちろんモノクロ)にはごく簡単なことしか書いていないが、操作パネルがオールドファッションだから迷う余地がない。4GBのフラッシュで最高音質で2時間程度録れる。PCにつなげはそのままUSBで録音データを吸い上げることが出来る。
最近評判がよろしくないソニーさんであるが、おそらくは古きゆかしき時代からの技術者の方がいて、ややマニアックな若い世代の商品企画の担当者と、深夜に思い出話を交わしながら設計されていったのではないか、とひそかに推測している。
三谷幸喜監督の「ラヂオの時間」という名画があるが、そこに出てくる、今では声が掛からなくなった音効さんが見事に危機を切り抜けるシーンを思い出した。
実は、この手のレコーダーの登場をずいぶんと待っていたのだが、つまりwaveファイルで保存してくれ、しかも音の信頼度が高い、というレコーダー。かつてはデジカムの音声メモ機能を利用してマイクを刺してサンプリングをしていたのだが、仕事で使うのはなかなかきびしかった。どれくらいの性能をこれから発揮してくれるか、中学生の自分に戻ったようで、実に楽しみである。
(これじゃ、まるで山根さんの、ダイムの連載記事だ・・・)






ご存じかもしれませんが、日経ビジネスで開発秘話を紹介していましたよ。http://nb.nikkeibp.co.jp/free/x/20060227/20060227005377.shtml
投稿情報: beer@island | 2006/11/02 09:06
あ、ほんとだ!!ありがとうございます。モルイルで書いているので短文RESです。失礼!
投稿情報: 斉藤本人 | 2006/11/02 20:31