斉藤由多加 (Yoot Saito)
さいとうゆたか
 

東京生まれ。ゲームクリエーター/株式会社ビバリウム。ゲーム作品の代表作は「シーマン~禁断のペット」「大玉」「ザ・タワー」など。ゲーム作品の受賞歴としては、文化庁メディア芸術祭で特別賞、米国ソフトウェア出版協会でCodies賞、Game Developers' Awardsなど。 TheTowerDS が08年6月26日に発売予定 
 使用カメラ/ライカM8 愛用レンズNoktilux 50mm F1.2など

株式会社ビバリウムのサイトはすこしリニュアルしてwww.vivarium.jpに移動しました。
フォトアルバム

« 2006年5 月 | メイン | 2006年7 月 »

|

火事とゴジラとたんすとリアカー

「ゴジラが出現すると日本人はなぜみなリアカーにタンスを乗せて非難するんだ?」
モスクワのカフェでウィルがいきなりそう質問してきた。

古い東宝の怪獣映画では、怪獣が出現するともんぺ姿の日本人がリアカーにタンスや家財道具一式をのせて非難する光景が出てくる。それを指しての質問である。

▲写真は朝の築地/ごく最近のもので、これはリアカーと呼ぶのではないかもね。

「それがいちばんてっとり早いからじゃないか?」
そう答える僕。

「たしかに、僕らもそうしたかったんだけど、本当はそんな時間ぜんぜんないぜ」
ウィルの一家は、オークランド一帯(サンフランシスコの近隣)の記録的な大火事に巻き込まれたことがある。この言葉はその時の体験のことだ。広大な丘に広がる住宅街がすべて焼けた。

山火事というのは、あまりに一瞬のできごとだそうで、なすすべもなく、ただ火に囲まれた山道を逃げるので精一杯だったそうだ。その高温に、家はおろか耐火金庫も車もすべて融け、焼跡からは融けた金属の抽象的オブジェの塊が出てきたという。もともとはHONDA車だったそのオブジェは今でもウィルの自宅の壁に架かっている。

「その焼け跡の中で唯一燃えずに原型を残していたものは何だと思う?」
「わかんない。」
「日本で買った金属製のゴジラの人形だ」
「へぇー」

その後に発表されたごく初期のシムシティー(Mac版モノクロ)では、この体験から、火事と、それから公害がすすむとゴジラらしき怪獣が出てくる。
画素の荒い2Dの、しかも上から見下ろすシムシティに、「ゴジラ」と明記した文字はなかったが、東宝にクレームをいれられ、「争う体力がまだなかったから」との理由でMAXISはいさぎよくお金をはらったそうだ。

どちらかというと、Call "ウルトラ警備隊"? というメッセージが同時に出てくるほうが日本人にとってはまずいようにおもえたのだけれど・・・。(「ウルトラ警備隊を呼びますか」と、呼べもしないのにゲームが尋ねてくるのは一種のジョークだけど、そもそもこの日本文字が英語版に突然表示されることそのものが、アメリカ人はよめるはずがない点で彼のジョークである。)

「僕らもタンスごと持って逃げたかったんだよなぁ」

ウィルと奥さんのジョエルは当時を振り返って感慨深げに言う。日本製のタンスを大切にしていたそうだ。

そんなこんなでウィルの頭の中では、奇跡的に焼け残ったゴジラ人形とこの火事と、そして映画で見た日本人たちが引くリアカーとその上に載ったタンスが、すべてセットで記憶されている。

|

オー カルカッタ タブレッタ

このサイトをご覧の皆さん、TABLET PCを購入してはどうでしょうか?

カフェで一番気持ちがいいのはパソコンなど野暮なものを持ち込まないこと。
でも、どうしてもその必要があるのなら、キーボードなんてついていないものがお勧めです。

これからの季節、かなりいいと思います。

メーカーの方にご検討いただきたいもの、それは、冷たいPC。
太ももが熱くならないタブレットPCがあったら、本当にありがたいのだけれどなぁ。

|

~A Message from the Captain of AeroGlobe Airline~


アエログローブ・エアライン社のサイトにご搭乗いただきましてまことにありがとうございます。こちらはアエログローブ・エアライン社によるバーチャルフライトサイトです。

当社は1913年の創業以来、全世界の空を安全と品質で結んで参りました。
1972
年までは発祥の地である旧ソビエト連邦の宇宙計画の技術開発的にも大きく貢献し、その過程で開発したジャイロ・フロート・エンジンを世界で初めて旅客機に応用するなど、航空史に数々の革新的な寄与をしてきました。

2005年、経営改善の一環として当社の経営権および全株式がロシア政府から移転譲渡されるとともに、本社は東京に、二大支社をサンクトペテルブルグとパリに置き、世界最大のエアラインカンパニーとして世界37カ国を結んでいます。

保有している旅客機数は127機にのぼり、総輸送旅客数は年間で243600人におよびます。

当サイトでは、わがアエログローブが提供する数々の文化的サービスを体験いただくために実際のフライトで提供しているものと同様のメニューを複数用意しております。

実際の旅行に弊社のフライトをご利用いただく機会の少ない方でも、あたかも当社のフライトを体験されたかのごとくに当社のサービスを知っていただけるようこのサイトはつくられています。

さあ、どうぞ、世界の空へ、そして未知なる異国の地へご一緒することといたしましょう。

                                                     2006年6月
                                          アエログローブ 最高顧問・航空技術技士 
                                                アルベルト・コマノフスキー

|

帰国

060625掲載

帰国した。
ずいぶんと疲れたなぁ。
しかし、帰国するとなぜほへっとするんだろう?
一日、寝てすごしていた。

さて本当のことをいうと、モスクワという街は、実はとてもきれいで発展していました。
急速に西側の市場主義が入ってきていることを(目下のところそれはたぶんこのモスクワという都市部にかぎった話だとは思いますが)肌で感じる。

コカコーラとマクドナルドの看板があちこちに立ち並び、壁にはMSMessengerの巨大な広告が張り出され・・

▲この大きな広告スペースに「電化製品と自動車以外だったらすきな広告を出していいよ」といわれたら、僕たち日本人は何か広告できるものもっているだろうか? ちょっと考えてみるといい。このスペースにふわさしく、海外で勝負するに値するソフト資産やサービス、ブランドをどれだけもっていないか、をね。

情報産業に従事する若い世代は、もはや躊躇せずに海外にどんどんと進出することを考えないとならない。いや、ぜひそうしようではないか。それがなにであってもいい。

ポスト小泉として次期総裁候補といわれているA氏とかつて会食をしたことがある。IT産業の面々が数名集まってのことである。
氏は「アメリカ政府はとにかくマクドナルドの輸出にはとても力をいれている」と語っていた。
「日本が軍事産業に参入することにものすごく神経をとがられているので、三菱重工がけっきょくライセンスをうけて、F戦闘機をOEM製造したところ実に優秀なものができた。しかしそれを知ったとたん、アメリカ政府は猛烈に圧力をかけてきた」と。

その一方で、日本はどれだけ戦ってくれているのか、と聞くと、あまりかんばしい例を聞くことができなかった。

日本という国は、本当に世界産業を育ててゆくつもりがあるのだろうか?
中途半端な中小企業支援というレベルにとどまらず、海外進出支援をしなきゃ。国でしかできない仕事というのがある。国内だけでもめていては未来がない。日本映画が海外でヒットするだけでどれだけ他分野への波及効果があるかは韓国の例をみればあきらかで、要するに、黒澤明のような人がいないといつまでも日本は知られないままなわけで、ぜんぜん知らない国のサービスなんか使わないよ、と思うのである。
海外進出にいちばん奥手なのは政府なのではないか?

情報産業というのは労働集約産業だから、ユーザーというかテリトリーが広くないとどんどんと競争力が落ちるわけで、ふと気がつくと僕たちは日本語ワープロまで海外製のものをつかうようになっているではないですか。あれだけややこしいといわれてきた日本語の漢字変換だったのに・・。僕のPCに日本製のソフトはもうほとんどはいっていないですよ。
ハード製造業もアジア諸国にすんでのところまで迫られているわけだし、こけではまずいぞっ、と思う。

帰国という言葉ではじまった今回の僕の原稿だけれど、欧米の知人たちは、帰国という概念が僕らのように強くない。というか他国で子孫を「繁殖」せんといきまいてやってくる。国際結婚なんてなんのその、そもそも国内と国際もたいした違いがない。そう、そのパワーはまさに「繁殖」という言葉がふさわしいほど旺盛だ。世界規模の開拓に明け暮れている、という精神は、大航海時代からの伝統なのか?

大英帝国の帝国主義の名残として007映画があるとするならば、この映画の主人公は世界を我が物顔で行き来する。各国の美食や宝飾品と同様、と同様に世界の美女をわんさかとあさってゆくのが彼らの主義である。日本を代表する美女「浜みえ」も(昭和40年代当時)、まんまと持っていかれた。男としてはあまり愉快な話ではない。これが帝国主義である。

そして近代のアメリカの帝国主義というのは、英語教育とマクドナルドとコカコーラとマイクロソフトがその先陣の功をとる。ハリウッド映画とMTV、CNNがこれに続き、そしてGAPとスターバックス、と見事なまでにオールスターでの市場拡大バトンリレーが開始される。
真似てでも盗んででも自国で作ってしまう、という旧ソビエトの精神が崩壊した今、ロシアの入国審査場のパソコンはWindowsXPが入っていた。もうここからは際限なくアメリカ帝国主義が火を噴くだろう。

僕たち日本人の未来はどこにあるのだろう?
これまでどおり、ソニーやトヨタのような製造業だろうか?
もっともっと若い世代が意味のないコンプレックスを捨て、本来の誇りをもって外にでてゆく日はくるのだろうか?
いや、そうであってほしいと、強く思うのである。

つづく。

P.S
そういえば、ロシアで購入しためずらしいライカ、僕のライカの氏とも言うべきNクンから連絡あり、どうやらかなり精巧にできた偽物のようだ。
それなりの(!)価値がある偽物だそうだが・・。
ちっ!(笑)

|

「らしさ」とは

いまからローマの空港に向かうのである。
モスクワ経由で日本に戻るためである。

ここのところ日本にこもりきりだったから、自分をリセットする意味でもよい旅だったと思う。

そういえば僕はパスタがすきである。

だけどなかなか上手にたべられない。

フォークにくるくると麺をまいてひと口で「ぱく」ときれいに食べたいのだけれど、そばのように、口からはみだした部分を吸い上げてたべてしまう。ゆでたてで麺が熱いときなどはとくにそうである。

昨日、ホテルの近くのリストランテ(っていうんですよね)で、ばかみたいにずっと観察していた。ここでスパゲティーをオーダーしたイタリア人たちの食べ方を、ね。
そうしたら、なんてことはない、みな口からはみ出したスパゲティーをすすりあげているじゃないですか。ちょっと安心した。(スプーンをつかっている様子はないのである。フォークとスプーンでたべるという習慣はイタリアにはあるのだろうか)

「みんな」と表現したけど、本当はこういう言い方はとても大雑把なまとめかたで、危険かもしれません。というのも、レストランのクラスとか、その人たちの世代とか、彼ら特有だったからかもしれないからね。でも、そういうイタリア人たちが堂々とそうしている、という時点で、安心したというわけである。

「日本人って食事するときに大きな音をたてるっていうじゃない!?しんじられないわ。すごく下品!!

アメリカに住んでいるころに、とある女性からそういわれたことがある。

きっとラーメンやそばの食べ方について聞いた情報が彼女の頭の中で肥大しているんだろう。

いちいちそういうことを説明するのが面倒くさかったから、まっこうから
「音を立てるのが美学なんだよ。ガムを噛んだりコーラー飲みながら企業の受付をやっていることだって日本人からみたらかなり下品だぞ」

そう言い返した。そしたらこの人物はなんだかんだいいながらプンプンしてどこかへいってしまった。(その彼女は僕の親友と結婚しいまでは立派な母親だ)

それから数年たつけれど、麻布十番で盛りそばをたべるとき、どうやって音をたてないでたべられるか時々実験することがしばしばあった。

実験の結果、やはり、音をたてないで盛りそばを食べることが困難であることがあらためてわかった。いや、そもそもそばを音をたてて食べないということは、概念からはずれてしまう。

そして僕はこれを下品だとは思わない。むしろ美しいとさえ思う。

らしさというのは、いろいろなものがあるべきで、他国とちがうからという理由で恥じたり否定してはならないと思う。

むしろ僕たち日本人がこれからしてゆくべきことは、「らしさ」を美学としてきちんと主張してゆくことではないかと思うのである。

|

イタリア勝っちゃたん!?

060622掲載
今朝までモスクワにいたのだけれど、午後からはローマに移動した。
モスクワからたったの3時間だから。
さてなぜにローマにいるのか?という話は割愛して、要するに今日はワールドカップでイタリア代表が勝ってしまったせいで、外に出にくいのだ。こちらの時間で午後4時からの試合だったのだが、6時すぎにはすでに街中物騒な気配がただよいはじめた。ちょうど打ち合わせが終わってホテルにもどろうとしていた目の前で、交通整理の警

官がトリコロールのバイクに取り囲まれてしまった図である。

この警官のおじさんは、この後、待ち構えていたように出てきたマスコミのカメラにも取り囲まれることになる。
偉いですよ、この人。
取り囲まれて、妨害されて、旗をあおられても、ずっと交通整理をしつづけていた。

しかし、どうでもいいけど、僕は苦手なんだよな、こういう雰囲気・・・。

滞在を伸ばそうかと考えもしたけど明日には日本に帰ることにしよう・・。

|

星の街

1961年5月、ケネディは60年代のうちに、アメリカは月に人間を送り込むと宣言した。
だがその年の12月4日、ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが27歳の若さで、地球を脱した最初の人間となった。

人類が宇宙に達したという衝撃的なニュースは世界を駆け巡った。
だが、1968年3月、ソ連の国民的な英雄であるガガーリンは、一般的な訓練飛行中に突然墜落し、死亡した。同乗者はトレーナー一名。接触事故ではなく、突然の墜落だった。

僕がモスクワに来た大きな目的のひとつは、このガガーリンについてくわしく調べることであった。

モスクワの東25kmの位置に、「星の街」とよばれる小さな地域がある。ここは旧ソ連の宇宙飛行士が訓練をおこなう施設がある。施設はいまなお厳重に警備され、関係者は家族ともどもこの中で生活している。

昨日6月20日、僕らはこの中に入ることを許された。
冷戦がなくなったいま、関連書類と費用を一式用意すれば、一般人でも入ることができないわけではない。が、ロシアそのものへの入国のややこしさなどをすべて加味すると西側の一般人にとっては秘境のような場所でありつづけている。

いまでは、「ガガーリン宇宙センター」という名となっているこの施設の中に、ユーリ・ガガーリンが使用していたオフィスは、そのままの姿で残されている。机、本棚、その中に置かれた書物、そしてかずかずの記念写真・・。

ボストーク1号がたった1名の宇宙飛行士を乗せて宇宙に旅立った1961年には、現在のようなデジタル技術は存在しなかった。「エレクトロニクス」がないかわりに、人々は電気と配線による「エレクトリック」な技術を駆使して宇宙に到達したというわけである。
地上コントロールセンターのコンソールは、まるで高校の授業でつかった実験機器を組み合わせたような、機械式ボタンとメーターと、モノクロモニターで構成されている。

コックピットも同様で、最近ではめっきり目にすることのなくなった機械式のスイッチがぎっしりと配置されている。よくぞこんな設備で宇宙に飛び出して行ったものだと思ってしまう。宇宙飛行士に選ばれし者にしごく小柄な人物が多いのも、きわめて小さな空間で(写真でわかりにくいが)すべてを行わなければならないことへ人類が持てる最良かつ唯一の選択肢によるものだ。彼らがどれほど小さかったのか、別の資料室でみた宇宙服が子供向けではなかと日本人である僕ですらおもったほどだ。

▲有人実験に先立つ犬による飛行実験のカプセルと、▼犬のための宇宙服。どうみても不自然だ。(笑)

いまだに謎が多い旧ソ連の宇宙開発の歴史の中に、ガガーリンの死は埋没したまま21世紀に突入している。

その謎に触れんとはるばる訪れてきた異国のよそ者を、ロシアの関係者はあまり歓迎しない。肝心なこととなるといまだに口を開こうとしない。当時の宇宙開発プログラムに直接関与していた彼らはいまだに外国に旅することを許されてはいない。その筋肉質で小柄で、そして老いてもなお骨太で硬派な雰囲気をたたえる彼ら関係者たちが共通して持つそのオーラ、それはすこしだけかつての日本人のそれに似ている。重さも距離も関係ない世界で生きている僕たちひよわなデジタル世代としては、そういう高貴さにしびれてしまうのである・・・・。

|

ことばと文化(バージョンアップ済)

060619掲載(現地時間)

この回は、実はあわてて書いたので、しかもその途中に外出時間がきてしまったため、誤字脱字のみならず文章がへんだったので、部屋に戻って再度手を入れた。

************

さて、モスクワ市内には日本語などかけらも見当たらない。だから、英語のメニューがおいている店はいいけれど、そうでなければ「からっきし」なにもわからない。

外国人向けのレストランなんてものは、そもそも変なものしかない。覚えのある味と、媚びた演出、そしてそもそも値段バカ高い、という三拍子そろったあたりがいやである。

しかし、いくところはそんなところばかりである。だからいちいち高い。

なにせ自分のジェットでロシアまでくるような大金もちのおじさんが参加しているものだから(これはこちらに来てわかった)いたしかたがない。

さて、そういう外国人むけのレストランで、はじめて日本語メニューがでてきた。
モスクワの高級レストランは、メニューの表紙が木と厚い皮でできていて、時にはメニューだけで1Kgくらいのおもさがある(これも演出であろうけど)。ここのメニューが、下の写真にあるような、まるでネットで自動翻訳したような日本語がつぎつぎと並んでいるのである。それがまるで高い金を出している自分がバカにされているようでもあり、あるいは彼らのまぬけさを悟ったかのようになっている自分が偉く思えたりもし、おもしろいので写真に撮った次第である。ろう?

▲食材に使われている部位名をそのままメニュー名にすると、まるで解体作業現場にいるような錯覚をおこす。その効果としては食欲をかなり減らすことが判明した。

▲心臓も心も、たしかに英語では「ハート」だし、ロシア語でもそうなのでしょう。しかし「雄牛の心というサラダ」なんて、シュールすぎてかっこよすぎ・・。仮に東京の名物シェフのレストランでこのメニュー名がでてきたらと考えたのだけど、演出として深読みしたくてもやかりぶっとびすぎの命名だ。辺境のレストランでこれをみた僕の気持ちを汲んでほしいのだけど・・・、たぶん機械直訳のせいなんだろうね。

▲たしかにそのとおりのものがでてくるんでしょうが、頼みませんでした。やっぱ、料理名ってさ、ゲームソフトの名前といっしょで、素材をそのまま出してもねぇ・・

▲タクシーとか、ソフトウェアとか、エレキギターとか、無理に日本語にするとせったいに変なものというのがあって、ノンアルコールってのもその一つなんでしょうね
。「あえて訳さない」というのも自動翻訳の重要な役割であることをおしえてくれました。

▲こういった料理名が載っているメニューなもんだから、この料理も、「ほんとはちがうんじゃないのぉー?」って邪推してしまうわけで・・・。

そういえば、旅行にもってきた文庫本を「ペーパーバック」と訳しておきながら、心の中で「いや、せったいちがうなぁ」と今日心の中で考えてたことを思い出した。

自分の著書が文庫化した、という事実が持つ社会的意味は、ビートルズが歌う「ペーパーバックライター」の意味とは、たぶんまったく逆だもの。
そういう訳が僕らの周囲にはすごく多いのだろう、と思うわけで、鈴木孝夫氏の「ことばと文化」(岩波新書)にあったおもしろい記述を引用する。
"Rolling stone gathers no moss"(転石苔をむさず)というのは、「いつまでもフラフラしてたら大成しないぞ」という意味で教わったけど、本来は「いつまでも若々しいんだ」という意味があるそうだ。そういう知識をもたないとローリングストーンズの意味を逆に取り違えてしまう僕らがいるわけである。

つづく

|

放出品みつけ!!

今日は日曜日なので、同行者で遠方のマーケットに行った。
そこは観光客目当てのガラクタ市のような場所だが、そもそも観光客が多いという国でもないだろうから、不思議な場所である。

ここでの狙い物は、軍関係の放出品だったりするわけで、今日ソビエトの宇宙飛行の機材や宇宙服などがときどき並んでいたりするそうだ。早速今日も、実際の宇宙服のグローブを発見した。同行マニアたちの協議の結果間違えなく本物だそうで、しかもオークションなどよりも安いそうだ。


▲本物の宇宙飛行士着用グローブ(左手) 450ドル

▲別の売り場で見つけた右手

現地のI女史曰く、海外へ持ち出しが禁止されているものなので、空港で取り上げられるリスクあり、とのことで、W氏は見送ることにしたようだ。

僕は、意外に評判がいいロシア製レンズを探していたのだけれど、ここでどっさりお目にかかることができた。できたのだけれどどれも状態が良くない。ところがそんな中、ナチス軍用バルナック型ライカを発見したのでつい購入してしまった。いわずもがな、いまから60年以上前、第二次大戦中のドイツ軍用につくられたものである。ずっしりとしたシャッターの感じといい、ライカの風格は失せていない。ただしレンジファインダーのピントのあたりがあやしい。ま、直してくれる人が日本にはたくさんいるからね。詳しい方がいたらぜひコメントしておいてください。参考にさせていただきます。

しかし、ロシアという国はおもしろいなぁ・・・・。

つづく・・・

|